シェアハウスは危険?
不動産投資の中で近年人気なのがシェアハウスです。
都市部を中心にシェアハウスに住む若者が増えており、新たな暮らし方の1つとして浸透していることから不動産投資の世界でもブームのように投資物件が増えつつあります。
その一方でこうしたやり方は危険であり手を出すべきではないという人もいます。
特に利回りだけを見て判断するサラリーマンなどは知識があまりない中で手を出しがちなため、注意が必要です。
どのように対処をしていけばいいのかを知るだけでなく、危険とされる要因を知ることで他の不動産投資にも応用できる部分もあります。
運営コストの問題
まず運営コストがかなりかかる点です。
シェアハウスは複数の住人を抱え独自のルールの中で生活をしていきます。
それぞれと契約を結び、定められたルールを守ってもらうのが重要ですが、これを業者を介さずに1人で行うとすれば当然ながら大変です。
いつトラブルが発生するかも分からず、家賃の踏み倒しなども考えられます。
そうなると業者に頼むのが自然ですが、一般的な不動産投資と違い、独特のノウハウなどがあるため管理維持費で結構な額がかかってしまいます</span class=”marker”></span class=”marker”>。
高度な運営ノウハウが必要だからこそ、割に合わない投資になりがちです。
維持管理費に疑問を持ち、別の管理会社に変えようと思っても結構大変です。
まずノウハウを知る業者がそう多くなく、変えようにも変えられない事情があるとともに、深いレベルまで関わっていることが多いために変えようと思っても住人から疑問に思われることもあります。
なので、そう簡単には変えられないと思って良さそうです。
業者に任せるにしても管理維持費の部分を中心に比較検討を行い、全てを業者に任せるぐらいの感覚で接していくことが求められます。
むしろそうしないと色々なトラブルに忙殺されることになってしまいます。
法的ルールの問題
また規制に関しても色々と定められており、それをクリアするのが大変です。
寄宿舎の扱いになるため、寄宿舎の法的なルールを守らないと違法物件になり、行政指導の対象になってしまいます。
そうなれば行政にマークされるような状況を生み、不動産投資がしにくい状況になりがちです。
最初からシェアハウス物件を探す場合も一軒家をそのまま活用するようなことはできないため、中古物件をリフォームするかそれとも新築物件を建てるかのいずれかを選択します。
もしこの投資が最初の投資だとしたら危険というよりは無謀な投資ということになります。
ご近所トラブルの問題
一方で順調に行く可能性があまり高くないのもこの投資の特徴です。
一般的な不動産投資では空室のリスクがつきものですが、シェアハウスの場合にはあまりそうしたことは気にしなくて大丈夫です。
ところが、ご近所トラブルが発生した際にシェアハウスそのものを続けられない恐れが浮上します。
複数の人に貸し出すような状況ではご近所トラブルのリスクは高まります。
そこでトラブルが発生すれば、断念せざるを得ない状況になってしまうのは仕方のないことです。
空室リスクは減りますが、1つのトラブルで運営を断念する状況になり、これもまた危険です。
売却時の問題
トラブルがあって運営を断念したとしても、物件を売却するのは結構大変です。
特に独自の設計をした場合には最初から売る相手は限られます。
例えば同じような投資を始めようとしている人や業者に売却するパターンです。
しかしトラブルがあって運営を断念した経緯がある以上、再び同じようにそれを始めることは極めて難しいです。
ということは、同じような投資を始める人に売り付けることはできません。
業者に売ろうと思っても、そのあたりの経緯は業者も分かっており、相手に利用されてしまう可能性もあるので一筋縄ではいかないので注意です。
リスクが高い
続けるリスクが高く運営が難しく、売却する際にスムーズにはできないなどの問題を抱えていることは明らかです。
もちろん都内の一等地のような場所であれば入居希望者が多く、独自のルールを定めて運営を断念するような事態にならないようにしていけば大丈夫です。
運営管理費などを差し引いても利回りが高い場合なども、始めてみて損はないですがそんな物件は限られています。
つまり、多くの物件はリスクが高く最初のうちはうまくいっても、何年か続けていくうちに何かしらのトラブルを経験することになるため、おすすめはできません。
もし始めるにしても、他に投資を行っており、そこで何かしらの成果を出している場合などがよく、一発逆転を狙う場合には適しません。
危険と呼ばれるようなそうした要素も絡んでいます。
投資そのものを否定するのではなく、難易度の高い投資であることを意識する必要があります。
そして運営管理をする業者の選定、住人がトラブルを起こさないように対策を立てておくことなどが求められます。
細心の注意を払い、周りにトラブルを与えないようにしていく自信があれば始めても問題ありません。
まずは同じような投資を何年かしている人の話を聞いておくことをおすすめします。
投稿者プロフィール

- サラリーマンをしながら不動産投資を始めて、2011年にセミリタイアしました。弊ブログでは「不動産投資のリアル」をテーマに、お金や資産形成の手法について書いています。1983年生まれ・九州出身・某大学商学部卒・既婚
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