税金に関して

 

 

サラリーマンが不動産投資を行って不動産所得を得る場合、最初に勤務先の副業の規定を調べておいた方が良いでしょう。

 

 

一般的に投資の開始初年度は不動産の購入費用や関連する経費、入居者が集まるまでの家賃収入の低下などの要因から収支が赤字に落ち込むことが多いです。

 

 

この状況になったとき、住民税は本業の収入と損益通算を行って算出されるので節税効果があるものの、勤務先に副業をしていることが知られてしまうデメリットがあります。

 

 

管理を全て委託して運用している場合には心身にかかる負担が小さいので本業に悪影響が出る恐れが少なく、問題ないと考えられますが、法律上は明確に定義されておらず、扱いは会社によって異なっているので注意が必要です。

 

 

弁護士や税務課などに事情を説明して損失が出たときでも勤務先に知られないように処理できることもありますが、絶対ではありません。

 

 

 

 

利益が出た場合には、年収が2,000万円を超えていれば無条件で、それ以下であれば20万円以上になっていれば確定申告して納税する必要があり、これを下回るときでも医療費控除などの申請をするときは省略はできなくなります。

 

 

故意に申告していないと税務署が判断すると、重加算税で大幅に納税額が増えてしまうので、必ず申告した方が良いです。

 

 

これにより住民税が増えるため会社に通知されますが、自分で納付する項目にチェックすると防げます。

 

 

 

サラリーマンのうちから始めた方が良い理由

 

 

定年後ではなく、サラリーマンの間に不動産投資で不動産所得を得ると良い理由にローンの組みやすさが挙げられます。

 

 

家賃収入で返済を行う仕組みですが、貸し倒れになる危険性もあるため、本人の収入がある方が審査は有利です。

 

 

定年までの期間が長い方が完済できる見込みが高くなるので、自己資金が用意できていない場合でもローンを組めます。

 

 

 

 

ただし、借り入れ額が多過ぎると月々の負担が大きくなるのでフルローンを利用するのは危険です。

 

 

勧めてくる不動産会社もありますが、失敗しているケースも多いので自分の返済能力に適した方法で行うのが安全であり、検討もしないで勧誘を信じるのはやめましょう。

 

 

また、不動産投資を私的年金の代わりにする場合、定年後から開始してローンを完済できるのか不安を感じながら運用するよりも、サラリーマンの間に開始して定年前に完済していれば安心です。

 

 

 

注意するポイント

 

 

本業に影響が出ないようにするため、サラリーマンは管理を委託するとほぼ不労収入にすることができます。

 

 

この場合も家賃保証を利用するべきか十分に検討した方が良いです。

 

 

投資用の不動産を一括で30年間借り上げて毎月賃料を支払うサブリースなどの方式がありますが、手数料が高いので収益が悪化する原因になります。

 

 

安定した収入が入るので計画を立てやすく、安心感があるように見えますが、新築物件の場合はこの保証を利用しなくても適切な立地であれば空室が出る危険性は元々少ないです。

 

 

老朽化すると運用時の家賃では入居者を集まらなくなり、損失が出るため契約更新の際に引き下げを求められるため、これを利用していても収益が減ります。

 

 

 

 

注意するポイントに、30年一括になっていても継続して契約するものではなく、定期的に更新が発生する仕組みになっており、家賃の引き下げに応じないと打ち切られることもあります。

 

 

また、売却を行う際に家賃保証を利用している影響で価格が大幅に下がってしまう危険性もあることを知っておきましょう。

 

 

次の買い手に契約が引き継がれる契約になっているものが多く、収益を減らす要因であるため値崩れが起きます。

 

 

そのため、契約を解除してから売りに出す必要がありますが、簡単には応じてもらえずに弁護士などに相談するトラブルになるケースもあります。

 

 

空室の保証まではしていませんが、入居者の募集から不動産の管理、家賃の徴収や退去の立会いなどを行ってくれる集金代行の方が手数料が安いので、こちらを使うことを検討すると良いです。

 

 

 

失敗例に重点を置こう

 

 

購入する不動産は、初心者の場合は新築よりも中古の方が安くなるので失敗の危険性を抑えられます。

 

 

修繕の頻度が新築よりも高くなるので考慮が必要になりますが、大幅な値崩れが起きる危険性が少ないです。

 

 

ローンの審査も通りやすいので頭金が用意できていない人でもすぐに不動産投資を行えます。

 

 

 

 

不動産投資を始めるときは、不動産会社の説明を聞くだけでなく、セミナーに参加したり、実際に運用している人から話を聞いて勉強した方が成功に繋げられます。

 

 

不動産会社は得ることが最優先になっている場合も多く、信用しすぎるのは危険です。

 

 

インターネット上の口コミもこうした関係者が書き込んで簡単にできるよう印象付けているものがあり、信憑性には難があるため、運用している人から直接話を聞くことが重要です。

 

 

成功例を把握するのも良いですが、失敗例を知ることに重点を置いた方が良いでしょう。

 

 

どこに注意していれば良いのか理解できていれば、その問題点を回避できるので安全性を高められます。