シェアハウスのオーナー募集
銀行が低く利子収入も見込めない現代、将来のためにも別の形で資産運用を考えなければいけません。
そのときに不動産投資というのは選択肢から外すことが出来ません。
不動産投資にもマンション賃貸や駐車場経営などいろいろと種類がありますが、今増えているのシェアハウスのオーナー募集です。
シェアハウスとは
シェアハウスは物件を複数の入居者がシェアをして暮らしていくものです。
昔からある下宿やルームシェアと似ていますが違うところも多々あります。
他人とひとつ屋根の下で暮らしていくということで、完全なプライバシーを守ることが出来ないのでストレスが溜まりやすい生活ではありますが、それでも人気なのは海外から来た外国人向けに綺麗な物件が整備されてきていたので、イメージが向上してきたことが理由の一つです。
加えてテレビのリアリティー番組でその暮らし方が使われていることで、若い世代に憧れのようなものが生まれたことも関係しています。
需要があるということは、不動産投資としては良い材料と言えます。
では本当に利益を上げることが出来るのかというと、そこは軽々に判断せず慎重に考えるべきです。
そのためにも、まずはシェアハウスのオーナー募集におけるメリットとでデメリットを確認していきましょう。
メリットとデメリット
メリット
このような物件の不動産投資をすることのメリットは、第一に賃料を取りやすくなることになります。
従来の通り物件ごとに1人あるいは家族が入居するという形であれば、入ってくる賃料はひとつです。
でも複数の入居者が住むというのであれば、それぞれから賃料を請求することができます。
それぞれの賃料は単独で借りるよりも安いとしても、すべてを足し合わせるとこれまでよりも多めの金額にすることもできます。
入居者がそのような賃料の設定を受け入れてくれるためにも、設備や間取りに手を加えたり、備え付けの家具を魅力的なものにするといった付加価値を付け加えることを忘れてはいけません。
賃料に関しては多めに徴収するだけでなく、空室リスクも抑える事ができます。
単独で貸し出す形であれば、入居者が入らないとその物件からは賃料が入りません。
でも、複数の入居者を迎え入れることができるわけですから、限界まで入居者が集まらなくても、今入っている人からは賃料を徴収することができます。
つまり空き室リスクで赤字になりにくいのです。
そして空き室リスクは、人気が高いということでも抑えられます。
特に若い世代だと不安定な雇用と低収入に悩む人が少なくないので、賃料が安く抑えられるシェアハウスは魅力的に思えるのです。
デメリット
逆にデメリットを見ていくと、入居者が多くなるために管理が難しいという問題があります。
これまでは入居者に対して気をつけるべき点として「賃料の滞納が起こらないか」「壁や床などに傷をつけて物件の資産価値を落とさないか」「騒音や異臭・喧嘩など近隣トラブルを引き起こさないか」といったことがあります。
入居者を決めるときには、もちろん審査で支払い能力や勤めている会社、保証人などを見て問題にならない人を選びます。
それでも他人同士が一緒に暮らしていく中で、思わぬトラブルが起きてしまう可能性は否定できません。
また、普通の物件と違って設備や家具などを大家が設置することになりますから、そういったものが生活の中で壊れてしまうこともありえます。
故意に壊したのでなければ、その修理の手配と費用は大家がやらなければいけません。
メリットの方で空き室リスクを抑えられる、としておきましたがあくまでもそれはブームの最中だから言えることです。
将来的にブームが去ったときに、シェアハウスに魅力を感じて不動産投資をしたオーナーたちは生き乗りのために激しい競争にさらされることになります。
もしもそのときに上手く立ち回ることが出来なければ、結果的に損失を抱え込むリスクがあります。
これらのことを踏まえて、手を出すべきかというのはなんとも言えません。
現時点では確かにもビジネスチャンスがあるといえますが、それと同じくらいに管理の大変さと将来の不安定さがあるからです。
成功を手にするためには、競争に打ち勝つため他の物件とは違う魅力・コンセプトを作り出すビジョンが必要です。
何も考えがなく手を出すのは、あまりおすすめはできません。
さいごに
最期に話を最初に戻してシェアハウスのオーナー募集というものですが、その中にはここまでに紹介してきたものとは全く別のリスクが潜んでいることを知っておくべきです。
というのはテレビなどでよく取り上げられるようになったことで、今投資をすれば設けられると出資を誘ってくる勧誘があります。
でもお金だけ集めてろくに運営をしない詐欺もあるからです。
特にお金を持っているけれども不動産投資のことをよくわかっていない高齢者が被害に遭うケースが頻発しています。
甘い言葉には裏があると昔から言われているように、知識もなく簡単に儲かるという誘い文句には乗るべきではありません。
もちろんまともなオーナー募集も中にはありますが、それを見極める事ができないようであれば、安易に投資をするのは止めておいた方がよいでしょう。
投稿者プロフィール

- サラリーマンをしながら不動産投資を始めて、2011年にセミリタイアしました。弊ブログでは「不動産投資のリアル」をテーマに、お金や資産形成の手法について書いています。1983年生まれ・九州出身・某大学商学部卒・既婚
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