シェアハウスの特徴
不動産投資に行うことを検討している人の中には、シェアハウスを不動産投資の対象物件として視野に入れている人も少なくありません。
立地条件や建物だけでなく住み心地が良くなる設計をすることによって入居者同士が交流しやすくなるような工夫が施されていて、若い人たちをメインに人気を高まっていることもあって、空室ができる確率を低く抑えやすい傾向が特徴です。
この物件では、何人もの入居者に対して別々に個室が設けられ、リビングやお風呂、キッチン、トイレなどといった設備については共有をしつつ過ごすことになります。
入居を希望する人は正社員が1番多く、その中でもおよそ7割ぐらいが20代前半から30代前半の年代の女性です。
2006年以降に物件の数が非常に増えていき近頃は年間で、およそ3割ずつ供給物件数が多くなってきています。
増加している理由として挙げられるのは不況による収入の落ち込みによって、なるべく家賃を安く抑えたいという需要があるためと推測できるのです。
空室のリスクにも強く、費用対効果も大きい
シェアハウスは1件の賃貸物件で何人もの入居者から家賃収入が得られるので費用対効果がとても大きな不動産投資であると言えます。
ワンルームマンションの家賃が月5万円の地域で、3LDKの物件で家賃を15万円に設定するのは現実的には困難ですが、リビングなどをシェアしてデザインや家具に価値を付加することによりワンルームの物件と同じぐらい、またはそれ以上に高い金額の家賃を設定することができる可能性が高まるのです。
一般的な賃貸物件は入居者が一旦退去してしまうと空き物件となって家賃による収入が途絶えてしまうのに対して、複数の方がシェアして入居しているので、たとえ入居者の中の1人が退去したとしても、1部屋分だけの家賃の収入が途絶えてしまうだけであって、他の入居者からの家賃の収入は継続して得られることになります。
そのため空室になる確率を低くすることができる訳です。
そんな人から需要がある?
また、家賃を節約したい人だけではなく、仕事が多忙で職場から近く寝るためだけの場所を確保したい人や国際的な交流をして人脈を拡大させたい人など色々な要望に対応することが可能なことから、一般的な賃貸物件と比べてみると入居希望者が多いという傾向にあります。
中でも近頃の不況が原因で家賃にかけるお金が少なくなっているため家賃が安く抑えられているというのは物件を探している人にとって決して小さくはないメリットです。
1つの物件をシェアしていれば幾つかある部屋の中の1つにオーナーが自ら入居したり、物件から離れた場所に住んでいるオーナーが物件の近くに出張するときなどにビジネスホテルの代わりとして空き部屋に泊まったりなど、家賃の収入を確保しつつ自分が住む場所も確保できるので非常に使いやすいという特徴があります。
シェアハウスのデメリット
このようにメリットが多いシェアハウスですがデメリットもあるのです。
例えば管理するのに、ある程度のノウハウが求められるのでオーナーが自ら管理することが困難であるといことが挙げられます。
物件は多くなってきてはいますが、一般的な賃貸物件を管理するのと比較すると管理をする体制が、しっかりと確立されていません。
管理するためには、一般的な範囲での管理業務以外にも入居しやすい状態にするためのコミュニティーやイベントの企画力なども管理ノウハウの1つとして求められることになります。
不動産投資を専門に行っているオーナーであれば自分で管理できなくもありませんが、サラリーマンなど不動産投資を兼業で行っているオーナーの方にとって管理するのは簡単ではありません。
オーナーが管理するのが困難であるため不動産管理会社に管理委託をする場合が多いです。
ところが、管理業務の内容は入居者から家賃を回収するだけではなく入居者同士のトラブルに対応など多種多様なことから、管理委託料金が一般的な賃貸物件の、およそ4倍ぐらいに相当する家賃の、およそ20%ぐらいが相場となります。
そのためシェアハウスの家賃が10万円の場合は、毎月の管理委託料金は、およそ4万円ぐらいかかることになるのです。
トラブルを予防するために
そして、面識のない方同士が一緒に生活していくことになるため生活習慣などが異なることが原因でトラブルが発生してしまう可能性が高まることになります。
トラブルが発生するのを防止するためには、前もってルールなどを作成しておくことが必要です。
シェアハウスは、家電や家具などといった設備についてもオーナーの所有物となるので故障したときには修理する必要があったり、定期的にメンテナンスをする必要があったりします。
こういった面でランニングコストが発生しやすいというのもデメリットの1つです。
シェアハウスは新しい需要として日本の不動産の賃貸市場に広がり続けています。
そのためメリットに加えてデメリットも充分に認識してから、これからの不動産投資の手段の1つとして検討してみるのも良い方法です。
投稿者プロフィール

- サラリーマンをしながら不動産投資を始めて、2011年にセミリタイアしました。弊ブログでは「不動産投資のリアル」をテーマに、お金や資産形成の手法について書いています。1983年生まれ・九州出身・某大学商学部卒・既婚
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